2回の鍼治療で改善した肩関節周囲炎(上腕二頭筋長頭炎)の症例
2017年4月13日 症状別 上腕二頭筋長頭炎肩の痛み肩関節周囲炎(五十肩)
症例
症例:30代 女性 会社員
主訴:左肩の痛み、腕があがらない
経過:1ヶ月半ぐらい前に、左肩に痛みがあり最初は筋肉痛かと思った。痛みが増し電話も取れないほど腕が上げられなくなったので、3週間後に病院を受診したところ、肩関節周囲炎と診断される。その後痛みが治まらないので当院を受診。
思い当たる原因はない。夜に痛みが増す。
診察所見:
ヤーガソンテスト陰性
スピードテスト陽性
外転障害陽性
結帯動作陽性
結節間溝に圧痛
秉風、天宗、肩貞に圧痛
診断
肩関節外転の際の肩関節前面の痛み、夜間に痛みが増す、痛みの部位から上腕二頭筋長頭炎を主とする肩関節周囲炎と判断した。
また、全身所見から扁桃の弱り、瘀血がみられることから扁桃の弱体化による二次症状と判断した。
治療
免疫処置、瘀血処置、圧痛点及び外手三里刺鍼による運動鍼
1回目の治療で外転障害が大幅に改善する(写真参照)
2回目(4日後):だるさはあるが痛みが10→4に減った。丘墟・上四瀆を加え同様の治療をしてほぼ痛みは消失。
その後、「真上にあげる時にちょっと違和感あるかなーってぐらいで痛みはなくなった」とのこと。
考察
仕事の内容が変わったことと繁忙期が重なり免疫機能の低下を招き、二次症状として今回の症状につながったと考える。
比較的早期に治療できたことと、若いということもあって2回の治療でほぼ完治につながった。
2回目の治療時に胸脇部に張りがあったので外関・足臨泣の代わりに丘墟・上四瀆を加えた。
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